施工と安全 / 玉掛け 2/5

玉掛け用ワイヤロープの基準と点検使ってはいけないワイヤの見分け方

ワイヤは消耗品です。ただ、どこまで使っていいかは勘ではなく、数字で決まっています。

安全係数は「6」

安全係数とは、ワイヤが切れる荷重を、実際にかかる最大の荷重で割った値です。6以上ということは、切れる荷重の6分の1までしか使わない、という意味になります。

玉掛け用具安全係数
ワイヤロープ6以上
フック・シャックル5以上

この状態なら、使わない

ワイヤロープ

  • 素線切れ:1よりの間で、素線の10%以上が切れている。1よりの間とは、ストランドがワイヤの周りを1周する長さのことです
  • 摩耗:直径の減りが公称径の7%を超えている
  • キンク:一度ついた折れ癖は、伸ばしても強さが戻りません
  • 形崩れ・腐食:つぶれ、ストランドの浮き、ひどいさび

つりチェーン

  • 伸びが製造時の長さの5%を超えている
  • リンクの断面の直径が、製造時より10%を超えて減っている
  • き裂がある

フック・シャックル・リング

  • 変形しているもの、き裂があるもの

点検は毎日、作業の前に

その日の玉掛けを始める前に、ワイヤ、チェーン、フック、シャックルを点検します。異常が見つかったら、その場で取り替えます。「昨日使えたから今日も大丈夫」とは限りません。

迷ったら外す

使えるかどうか判断に迷うワイヤは、迷った時点で外す。替えのワイヤ1本より、落ちた荷のほうがずっと高くつきます。

出典:クレーン等安全規則 第213条〜第217条・第220条。 数値は2026年10月時点で確認しています。