施工と安全 / 玉掛け 1/5

玉掛けの資格技能講習と特別教育の違い

「1トンの荷を吊るなら技能講習」。そう覚えていると、どこかで間違えます。基準になるのは荷の重さではなく、クレーンの能力です。

分かれ目は「つり上げ荷重1t」

玉掛けの資格は2種類あります。どちらが必要かは、使うクレーンのつり上げ荷重で決まります。移動式クレーンやデリックでも考え方は同じです。

クレーンのつり上げ荷重必要な資格講習の時間
1t以上玉掛け技能講習の修了学科7時間・実技12時間
1t未満玉掛けの特別教育学科5時間・実技4時間

技能講習は、持っている免許や経験によって一部の科目が免除され、短くなることがあります。

よくある勘違い

25トンのラフタークレーンで、200kgの資材を吊るとします。荷は軽くても、クレーンのつり上げ荷重は1tをはるかに超えています。必要なのは技能講習です。

反対に、つり上げ荷重0.9tの小型クレーンなら、特別教育で足ります。とはいえ現場のクレーンはほとんどが1t以上。これから取るなら、最初から技能講習を選んでおくのが確実です。

修了証は持ち歩く

つり上げ荷重1t以上の玉掛けは、資格がないと就けない「就業制限業務」です。作業中は、修了証を身につけておく決まりになっています。財布ごと車に置きっぱなし、は通用しません。

試験とのつながり

出典:クレーン等安全規則 第221条・第222条、労働安全衛生法 第61条、玉掛け技能講習・特別教育の講習時間(安全衛生特別教育規程ほか)。 数値は2026年10月時点で確認しています。