施工と安全 / 足場 3/7
枠組足場高い建物を支えてきた、門型の足場
ビルやマンションの外周に、同じ形の枠が何段も積み上がっていく。高い建物の足場といえば、長くこれでした。
枠組足場とは
門の形をした建枠を立て、正面を交差筋かいでつなぎ、布枠(鋼製の床)を渡します。これを1段ずつ積み上げていく足場です。部材がはめ込み式なので、ハンマーで叩く音がほとんど出ません。
通称は「ビティ足場」。階高(床から上の床まで)は1,700mmで、背の高い人は頭がつかえます。次世代足場が出てきた理由のひとつです。
設置基準
| 壁つなぎ | 垂直 9m以下、水平 8m以下(高さ5m未満のものは除く) |
|---|---|
| 水平材 | 最上層と、5層以内ごとに設ける |
| 高さ20m超・重い物を載せる場合 | 建枠の高さ2m以下、建枠の間隔1.85m以下 |
| 墜落防止(正面) | 交差筋かいに加えて、下さん(高さ15〜40cm)か、幅木(高さ15cm以上) |
| 物の落下防止 | 幅木10cm以上、メッシュシート、防網のどれか |
| 高さの目安 | 原則45m以下(仮設工業会の基準) |
向いている現場・向かない現場
向いている
- 中高層のビル、マンション、工場など、まっすぐで面積の大きい外周
- 音を出したくない現場
向かない
- 建物の形が入り組んだ所(建枠の寸法が決まっているため)
- 敷地の狭い現場
現場での注意
- 交差筋かいの外しっぱなし:資材を入れるために外した筋かいを戻し忘れる。正面の墜落防止そのものなので、すぐ戻す
- 壁つなぎの盛り替え:外壁の仕上げで壁つなぎを外すときは、近くに代わりを取ってから外す
試験とのつながり
- 1級建築施工管理技士 一次検定:足場
出典:労働安全衛生規則 第563条・第570条・第571条、厚生労働省「足場等関係の改正」、国土交通省 近畿地方整備局「次世代足場」資料(階高)。 数値は2026年10月時点で確認しています。